ジョージアの首都トビリシには多くの日本食のレストランがあります。
世界的に日本食はとても人気があるのにも関わらず、日本人がパスポート保持率25%未満であることも背景にあり、海外旅行者も少なければ飲食店の出店もニーズに対してとても少ないです。
中華レストランの多くは中華系の方々が営んでいますが、海外に置いて日本食レストランを日本人が営んでいるケースはまちまちです。
しかし!そんな中でなんと、2019年末に過去には「日本人の99%が行かない国」と言われていたジョージアに日本人経営のレストランが爆誕したのです!
本記事ではジョージア初の日本人による日本食レストラン「Maiko」をレビューします。
看板から漂う故郷の味
地下鉄Medical University駅から徒歩5分の表通りに、ジョージアではほとんど見かけることのない日本語が表示されています。
しかも、「誤字がない」
これは確信犯です。日本人が営んでいる証拠ですね!
店前のビジュアルメニューには品々の写真も添えられており、日本食に馴染みのない人にもイメージがつくように工夫されています。
店内はカウンター5席とアットホームな日本仕様になっています。
幅広いメニュー展開
日本食を作るにもアジア食品のバリエーションも限られているジョージアの環境で見事なまでのラインナップです。
そしてこのラインナップ、つまりメニューセレクトは完全に「酒好き」のツボを抑えています。
案の定、気さくな女性オーナーのカズミさんは自他共に認める「酒好き」だそうで、メニュー展開に納得の行く限りです。
その中でも特に気になった『炭火焼き鳥コース(55ラリ)』は2名以上で前日まで予約によって食べられるそうです。
注文前にして次回の大きな楽しみができました..!!!
唐揚げ定食で優勝
定食セット(22ラリ)の内容を尋ねると、他の単品メニューの中からセレクトするそうです。
つまり天ぷら定食やラーメン定食がいただけるのですが、焼き鳥コースを見て完全に舌が鶏の方向になったので唐揚げ定食にしました。
前菜のポテトサラダはまさに日本の家庭の味。
その国の味覚に寄せず、オーセンティックな日本食を貫く姿勢が垣間見えます。
メインの唐揚げは正直言って東京23区の人気唐揚げスタンドのレベルでした。
焼き鳥コースが予約制であること然り、鶏肉のクオリティに妥協を許さないオーナーの酒飲みマインドが至高の一品に現れています。(たぶん)
衣は控えめにサクサクで肉はプリプリ、記事で書いていて食べたくなってきたので今夜また行ってきます。
日替わりメニューでトドメを刺される
店内のホワイトボードには日替わりメニューが記載されており、この日は牛スジ煮込(9.5ラリ)でした。
定食の食後に知ったにも関わらず「もう、そんなの頼むしかないやん・・・」とすかさず注文。
ジョージア生活では「日本のあれがあったらいいな」と思うことはしばしばありますが、牛スジ煮込みは盲点でした。
他メニューも全部美味しい
記事公開後に足しげく通い、完全にMiko中毒になってしまったので他のメニューもレポートしておきます。
ラーメンは日本から麺を輸入するほどこだわったなんとも罪深き懐かしの味。
ねぎ焼きも関西の高架下の情景が思い浮かぶような至高の一品。
ジョージアの野菜はナスが特に美味しいと知られているなかで、そのナスに味噌を融合し、このような卑猥な田楽に。
炭火やきとりのメニューは近隣住民からの反対で休止となってしまったようですが、新鮮な若鶏は健在。
レバー焼きをビールに合わされると脳内から噴出する幸福ホルモンがつま先まで届き渡ります。
メニューランキングをつけることが不可能なくらい、本当に全メニュー満遍なく一等賞です。
Maikoのまとめ
レストランと行っても多様性がありますが、Maikoは定食屋としても居酒屋としても利用できるレストランでした。
全5席のカウンターとミニマムな店内も一人で外食にいく日本人文化にも相性が良く、味は再現性が高いと言っては失礼なほど日本のそのまんまです。
地下鉄駅からも近く、タクシーでも場所を指示しやすい表通りと立地がいいのも通いやすさのひとつ。
唯一無二の日本の味がMaikoにはありました。
とってもおすすめなので、編集部も足しげく通いたいと思います!
営業時間:16:00 ~ 22:00
Facebookページ:https://www.facebook.com/MaikoJapaneseCuisineTbilisi/
住所:37 Pekini Ave, Tbilisi 0160
位置情報:https://goo.gl/maps/gmqLfxNqvHzd18XVA
Maikoさん閉店しちゃった…