カズべキ山は標高5040mとジョージアで三番目に山でありロシアとの国境をまたぐ大きな山です。
しかし、一般的にカズベキ観光をすると言えば、旅行者は標高約1700mのステパンツミンダの街を目指します。
富士山と富士吉田市の違いのようなもので、山を指して天気予報を検索すると、きっと「こんなに寒いのか」と観光を断念することでしょう。
トビリシから乗合バスのマルシュートカでおよそ3時間でいくことのできるカズべキは日帰り旅行も可能で地元民にも人気の観光地です。
マルシュルートカで行くとカズベキの街まで直行ですが、貸切タクシーやツアーで向かうことで、道中の魅力的な観光地に立ち寄ることが出来ます。
それぞれの観光地は春夏秋冬で異なるの景観を楽しむことができ、オールシーズン人気が絶えません。
これがカズベキでやるべき10のリストです
1. 天国に限りなく近い教会、ゲルゲティ三位一体教会
天国に限りなく近い教会という代名詞で有名なゲルゲティ三位一体教会は、ジョージアの代表的な絶景です。
その美しさから、度々パンフレットの表紙にも使われています。
麓のステパンツミンダの街からはタクシーで15ラリ、または1時間半のトレッキングで到着することが出来ます。
2. 陽気なオヤジが営む非観光地価格レストラン
フラッと立ち寄ったローカル店が大当たりだったので、カズベキ訪問時は必ず食事をしに行くレストランです。
カズベキのレストラン相場はトビリシに比べて肌感覚で1.2~1.5倍の価格ですが、ステパンツミンダの街ではここだけと言っても過言ではないほどのローカル価格です。
ジョージア料理独特のヘビーな脂っこさや塩っぱさが控えめで、アジア人の舌に最適化されているのではないかと思うほどです。
日本語で数字を話せる陽気なオヤジが日本から来たと知ると機嫌次第ではチャチャを振舞ってくれるので、頑張って飲みましょう!
肉は仕入れの調子によって質が異なりますが、絶好調の日のポークバーベキュー、ラムバーベキューが絶品です。
3. 炭酸泉の天然プール
大地から湧き出す微発泡の炭酸ミネラルウォーターが飲めます。
ジョージアの多くの有名鉱泉はミネラルの豊富さから錆びっぽい味で美味しいかどうかはひとそれぞれですが、ここの水は軟水育ちの日本人にも飲みやすい味なのでぜひ挑戦してみてください。
貯水してある部分では夏場は天然プールとして入ることもでき、リフレッシュすることができるでしょう。
4. 友好のモニュメント
トビリシからカズベキに向かう途中のグダウリで見ることのできる「ロシア・グルジア友好のモニュメント」。
お世辞にも仲がいいとは言えない両国ですが、モニュメントを作るくらいの姿勢を一時期は見せたようです。
絵画の中でもロシア優位の内容を表しているなどの抗議の声が上がるなど、結局友好に対する影響度は全然なさそうです。
観光としては外野目線でそんな歴史背景も楽しみながら、素敵な景観を望むことができます。
5. 絶景のウィンタースポーツ
トビリシからのアクセスも良好なGudauri Ski Resortは観光客にも地元民にも人気の高いスキーリゾートです。
カズベキやグダウリの山々はハゲ山が多く、樹木の少なさからウィンタースポーツにとても適しています。
ただでさえオールシーズン山の景観を楽しめる地域なので、ゲレンデからの冬景色はそれはそれは壮大なパノラマ絶景です。
6. 湖畔に佇むアナヌリ教会
トビリシからカズベキに向かう道の途中にアナヌリと言う少しスケベ風な名称の地域があります。
川をせき止めた大きな湖の湖畔には美しい教会が佇みます。
トビリシからカズベキに向かう貸切タクシーで3stopの場合に立ち寄り所となり、駐車場近辺にはトイレや売店もあります。
7. カズベキビールを飲もう
おそらく在住の日本人が飲むジョージアビールランキング堂々の一位。
海外ビール感がなく、日本のビールにかなり近いです。
ジョージア各地で飲むことができますが、やはりカズベキで飲むカズベキビールが一番美味しいので、ぜひトビリシでも飲んで比べてみてください。
8. トルソバレーをハイキング
5月以降にハイキング・トレッキングシーズンとなるカズベキ周辺では、トルソーバレーが初心者にも優しく雄大な自然を堪能することができます。
カズベキからほど近く、コースの入り口までタクシーで移動することになるので、数でき滞在中の一日を使って行くといいでしょう。
地形としては警告を川に沿って歩き進むので傾斜も少なく難しくないハイキングですが、最低でも往復6時間の体力は必要です。
9. パラグライダー
ロシア・グルジア友好のモニュメントのあるグダウリではパラグライダーのアクティビティが人気です。
そこら中にパラグライダーのスタッフがいてオススメしてくれるので、もし気が向いたらその場で体験することもできます。
貸切タクシーの3stopでモニュメントに立ち寄った場合は、滞在時間に限りがあるのでパラグライダーの体験は厳しいでしょう。
10. バスをリノベーションしたカフェ
カズベキの麓町であるステパンツミンダにはバスを改装したカフェがあります。
先にご紹介したレストランにほど近いので、コーヒーとケーキでアフターランチにも最適です。
天気の良い日は外席も利用できるので、ゆったりとした時を過ごせるでしょう。
トビリシからカズベキの行き方
トビリシからカズベキの行き方は、地下鉄Didube駅のバスターミナルからマルシュルートカ(乗合タクシー)または貸切タクシーになります。
バスターミナルでは写真のような車が多く並び、ドライバーのおじさんたちが目的地の名前を連呼しているのでその声についていき、フロントガラスの行き先名を確認すればOKです。
マルシュルートカ(乗合タクシー)の乗車賃相場は10ラリで、カズベキまで休憩なしの直行で3時間ほど。
貸切タクシーの場合は10人乗りが1台あたり100ラリ〜150ラリ、複数の立ち寄り地を経て4時間ほどです。。
貸切の場合でも他旅行者グループとシェア可能なので、少人数の貸切でもなければ1人当たり20ラリをみておけば大丈夫です。
貸切タクシーの場合は湖畔、アナヌリ教会、友好のモニュメントの3stopであることが多く、時間の都合でリクエストが通れば炭酸泉のプールもたち拠り所に入れてくれます。
移動費だけで満足なツアーができてしまうので、貸切タクシーはかなりのコスパです。
カズベキからトビリシの帰り方
貸切タクシーの3stopで観光をしながらカズベキに向かい、帰りは乗り合いのタクシーで直行するパターンが一般的です。
時刻表はあるのですが、むしろ見ないほうが良く、写真の像の前にドライバーが常にいます。
急ぎの場合は合計100ラリほどを払ってすぐに出発してもらうことも出来ますが、基本的には人が集まり次第の発車となるので、近くのレストランなどで時間を潰していると発車時に呼びに来てくれます。
満車の場合、乗車賃は10~15ラリです。