この記事にたどり着いた方は、そのような疑問や不安を抱えているのではないでしょうか。
まず回答から羅列します。
- ジョージアの物件は民泊サービス、Facebookグループ、家主と借主のマッチングサイト、不動産エージェントの4つの中で探す手段が最適解です。
- 言語が不安でもテキストメッセージが主流なのでGoogle翻訳で95%が完結しまし、日本人経営の不動産エージェントを利用してもローカルエージェントと変わらないコストで入居することができます。建物はヒーターのタイプがガスではなくセントラルヒーディングの方が安全の観点で安心です。
- 日本人の感覚で住みやすい家賃は3万円〜と考えましょう。あとは要望の数だけ家賃が上がります。
かくいう筆者はジョージア在住であり、物件フェチズムの性格が万年暴走して過去に全世界で20回以上の引っ越しを経験しているアパートメントオタクです。
特に異国のコスパ物件が大好きすぎるので、稼げど稼げど家賃で消耗する人々に人生の選択肢を教えてあげたくテンションのあまりTwitterにこのような投稿をしました。
あんまり働きたくないひとに教えてあげたいのですが、
ぼくが東欧のジョージアで住んでいる家は
家具付きネット光熱費込みで3万円。2人用にひとりで住んでこの家賃です。
“その場にいなくていい仕事“で月5万円を稼ぐことが出来たら
ヨーロッパに住めるし、肩の力を抜いて働くことができます😊 pic.twitter.com/VTEvGQVrsv— KOH|デジタルノマド🇬🇪 (@Luck81O) October 29, 2019
この投稿は3万リツイート、12万5000いいねを記録し、数々のネットメディアにも取り上げられBuzzFeedさんにも取材を受け、表示数としては800万人の人々に教えてあげることができました。
そんな自称(他称してほしい)物件探しのプロが、長年培った経験を元にジョージアにおける賃貸物件を借りる方法や、上手に借りるコツを無料で全公開します。
ジョージアで物件を探す3つの方法+1つ追加
ジョージアで物件を探す方法は細かいところまであげればキリがないのですが、有効打としては以下の3つが挙げられます
- Airbnb
- Facebookグループ
- MyHome.ge
- 日本語対応の不動産エージェントGeorgiaLife
4つの共通点は無店舗型であることです。
ジョージアでは基本的に、賃貸物件を借りる際に「日本の不動産屋のような窓口に足を運ぶ」などという非効率的なことはありません。
共通概念として、ネットで気になった物件に対してユーザーから連絡を入れるかたちになります。
料金面は後述しますが、礼金というツチノコやネッシーより摩訶不思議な支払い項目や、契約時の眠い説明やスーパ判子タイムもありません。
おそらく日本は世界で最も不動産契約が面倒な国なので、海外の不動産契約はシンプルすぎて不安になることもあるでしょう。
しかし国の先進や発展途上は関係なく、現実はこれがワールドスタンダードなのです。
Airbnbで賃貸物件を借りる
Airbnbは短期〜中期滞在者に向いています。
なぜならば不動産賃貸の契約と違って民泊の扱いになるので契約期間が無いためです。
また、複数箇所に数週間ごとに滞在して広く土地勘を掴むなどの市場調査を身をもって行うことができることも特徴であり、28泊以上の連泊ですと総額から15%~35%ほどの割引を受けられるケースが多いことも特徴です。
さて、一度も行ったことのないジョージアという国にいきなり移住する人はあまりいませんが、基本的には一度帰国することを前提で「ロングステイ」の名目で渡航してみると良いでしょう。
ロングステイに定義はありませんが、毎日移住を希望する人からの相談を受けていると基本的に1~6ヶ月のロングステイを想定する人が多い印象です。
ジョージアの宿泊業界の特徴として、単純に旅行として渡航するだけでもホテルの宿泊料金相場に比べてAirbnbが安価であり、同価格帯のホテルに比べて部屋のクオリティも高いケースが多く、もはやホテルの存在意義が問われてもおかしくないほどです。
Airbnb物件を探すに際して、首都のトビリシには1万5000件以上のAirbnb掲載物件があり、選択肢に支障は無いでしょう。
賃貸物件と違って内見ができないので、一発目で長期借りはリスクがあるので短期的にいくつか泊まり歩いてみることが得策です。
Facebookグループ
ジョージアの人口は約400万人であるなか、国内のFacebookのユーザー数は約200万人と言われています。
地方のおじいちゃんおばあちゃんでもFacebookアカウントをもっていることが多く、Google検索でジョージアの情報が少ない理由としてFacebook上で様々なことが解決するという背景があります。
日本でFacebookは国民性に合わないのか衰退傾向ですが、世界ではまだまだ現役というかもはや日常的です。
そこで、不動産の売買や賃貸はFacebookグループに新規掲載物件の情報をあげていることが多いです。
数多くのグループがあるのでコレと言ったものは無いのですが、Facebookの検索窓で「(地名)+apartment for rent」でヒットします。
承認制のグループが大半ですが、臆せずに参加リクエストを送りましょう。
すると毎日素敵な物件がタイムラインに流れてくるので、きっとFacebookを覗く機会が増えるかも知れません。
多くの物件は最低半年契約からとなるので、移住を決めた際にはAirbnbより安く借りることができ自由度も高いです。
掲載写真のクオリティが高いので、内見時は期待半分のメンタルで行くと良いでしょう。
MyHome.ge
賃貸物件の紹介サイトはいくつかありますが、掲載数や内観写真の掲載枚数や物件あたりの掲載情報量として優秀なサイトです。
日本の不動産屋が物件情報を掲載しているSUMOやホームズのようなサイトとは仕組みが異なり、エージェントの仲介物件や大家個人の持ち家を掲載しています。
優秀なサイトですが、掲載の画像がいまいちでオシャレな物件もオシャレに見えなかったりするので、物件を絞り込むのに千里眼が必要です。
また、おとり物件も多数(体感は7割)ですが、騙そうとしているのではなく基本的には掲載の取り消し漏れです。
内見希望や問い合わせに際してはサイト内で掲載元にテキストでメッセージを送ることも可能ですが、電話での連絡を求められることも多々あります。
個人所有物件のオーナーは高齢であるケースが多いため英語は通じませんが、だいたい子や孫が変わりに対応します。英語に自信がなかったり、会話のログを残しておきたい場合は電話から逃げてSMSで連絡をとると良いでしょう。
電話番号の取得には現地SIMの利用がベストなので、これから取得される方は以下の記事を参考にしてみてください。
日本語対応の不動産エージェントGeorgiaLife
前者のプラットフォームで自力で探していくのもアドベンチャーとして楽しいですが、結果論こちらのエージェントを使っていればOKです。
私はジョージアに住んで2年、数々のローカルエージェントとコンタクトを取ってきましたが、9割が働きぶりと人間性において地雷でした。
ローカルエージェントを利用しても日本語対応の不動産エージェントGeorgiaLifeを利用してもコストはなにも変わらないので、ここを利用しない理由は特にありません。
コストは変わらないのに、GeorgiaLife経由で入居したらトイレットペーパーとか調味料とかやたらプレゼントされます。すごいですよ、ほんと。
ジョージアの賃貸物件を選ぶ方法
上記でご紹介したインターネットサービス上で興味のあるジョージアの賃貸物件をリストアップしたら次のステップです。
- 連絡
- 内見
- 契約&入居
言語に不安がある場合はGoogle翻訳を使えば世界中のほとんどの人と意思の疎通ができるので、実際は大して問題ではありません。
とにかく電話や会話を避け、テキストで会話をすることが各フェイズにおいて状況がスムーズに進展するコツです。
まずは連絡しよう
Airbnbの場合は予約操作のみであり、しいといえばレビューを最終確認するくらいです。
FacebookグループやMyHome.geなどは問い合わせや内見の希望を伝える必要があります。
一通目で記載すると往復10通くらいのメッセージを短縮できる項目は以下の通りです。
- 内見を希望する意思
- 国籍
- 学生か社会人か
- 入居希望人数
- 入居後に人数を増やさない意思
- 契約希望年数
- 内見希望日時(複数)
- 入居希望日時
この辺りが無意味な質問も含め、よく聞かれることリストなので最初に抑えておくと「おぬし、できるな」と思われるかもしれません。
内見においてチェックポイント
エージェントや大家がしっかり点検に気を配ってくれると良いのですが、世界中どこでもてきとうな人とはいるものです。
生活スタイルや感性によっても意識するポイントは個々で異なると思いますが、実際に僕がチェックしている項目を以下に記します。
- オーナーの人柄(超重要)
- 家賃の支払い方法(米ドル現金は相手の脱税のために借り手が毎月現金出勤や換金リソースを費やされるので拒否)
- シャワーの水圧
- トイレの水圧
- すでにWiFiに接続できる場合、通信速度テスト
- 壁の厚さ(叩いてみる)
- ガスヒーター(安全性→△):セントラルヒーディング(安全性→○)
- ベッドの硬さ
- エレベーターが有料か無料か
- 食器棚の中の衛生面
- 近隣との共用スペースの有無
- 家賃や光熱費の支払い方法&通貨
僕はこんなところですが、さらに客観的に必要な項目がありましたら追記します。
契約&入居
契約時は不動産屋のカウンターなどではなく物件で行われます。
基本的に大家やエージェント、行政書士のような書類作成の専門家を交えて行われるかと思います。
数カ所にサインし、家賃の確認、初月家賃と最終月の家賃を支払って契約完了となり、その後の清掃作業などがなければ当日から入居となります。
また、ジョージアで暮らすのならばすぐにでも銀行口座を開設したほうがいいです。たった30分で個人口座を開設できる方法は以下の記事にまとめています。
ジョージアの賃貸物件で入居に必要な初期費用
ここまでの節々で料金に関する情報は挟んできましたが、ここで入居に際して必要な初期費用についてまとめます。
まず、9割以上の物件に家具家電は付属しており、サイトの掲載画像に写っている家具はすでに含まれているものです。
また、食器類も標準搭載されており、トイレットペーパーですら1ロールくらいは置かれているケースが多々あるので、総じて生活はクイックスタートとなるでしょう。
そして、初期費用は実質ゼロです。
初月家賃と最終月の家賃(デポジット)を契約時に支払うので、家賃1000ラリの物件で契約時に支払う金額は2000ラリです。
どっちにしろ払う金額の前払いですね。
*契約時に初月家賃と最終月の家賃を支払い礼金や仲介手数料の項目は無い。
ジョージアで賃貸物件を借りる方法とコツまとめ
もしあなたがジョージアの移住を検討しているならば、まずは短期〜中期の滞在が良いでしょう。
そのためにはAirbnbで土地勘を掴み、街を肌で感じるとその後の物件選びの感覚も磨かれます。
そして1年以上の滞在を確信したならば、FacebookグループやMyHome.geで内見希望先をリストアップし、予想必要事項を記載し連絡をします。
内見で気に入った物件があれば、後日契約に再訪し、その場で支払い(振込の場合もあるでしょう)、契約と同時に入居となります。
この記事で開設した内容はあくまでも多数の物件に共通することなので、物件によってはイレギュラーもあることでしょう。
イレギュラーや不都合があっても、「これが世界なんだ」くらいの喜びに変換して生きていくマインドがあなたを幸せにします。
冒頭にも記載しましたが、この記事を読んでも賃貸物件の契約が
「自分では無理」
「工数のコスパが悪い」
「単にめんどくさい」
などがありましたら、日本語対応の不動産エージェントGeorgiaLifeを利用してください。